ビタミンCで毛包維持に働く17型コラーゲンの増加を証明?


「ビタブリッドC」を販売する『株式会社ビタブリッドジャパン』は、北海道薬科大学の若命浩二准教授との共同研究で、ビタミンCが皮膚中の「17型コラーゲン」にどのような影響を与えるかの実験結果を「日本抗加齢医学会総会」で発表。

それによると、ビタミンCを塗布することで17型コラーゲンをつくる遺伝子の発現が多く観察されたとのこと。

つまり、ビタブリッドCで育毛すれば、毛包の消滅を防ぐことができるということになりますが…、どのような実験から導き出されたのかを紹介します!

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そもそも17型コラーゲンって何?

2016年に米科学誌『サイエンス』で、「加齢による薄毛・脱毛の仕組み」の解明を掲載。

この中で、「17型コラーゲン」の減少が脱毛に関与していることが明らかに。この研究発表は、東京医科歯科大学の西村栄美教授を中心とする研究グループによるもの。

マウスを用いた実験では、正常に働かなくなった毛包の幹細胞では、コラーゲンの一種が欠落していることを発見。

その一方、老齢化してもコラーゲンをつくり続けていたマウスは毛が抜けにくいという結果に。

つまり毛周期において、毛包幹細胞の分裂により毛になるハズだった細胞が、コラーゲンがないと毛になることはなく、皮膚になってしまうのです。

加齢により幹細胞のDNAは徐々にダメージを受け、複製される過程でDNAの損傷をうまく修復できないと、毛包そのものが無くなるということです。

マウスの比較実験では、「17型コラーゲン」というタンパク質の有る無しで、毛の有る無しという結果になったことから、正常な毛をつくり出すには「17型コラーゲン」が必要と判明したのです。

17型コラーゲンが減少すると、毛包が消滅するメカニズムはこちら




ビタミンC投与と17型コラーゲン・育毛の関係


ビタミンCを体内で合成できないマウスを用いて、ビタミンCを投与したマウスと、投与しないマウスの比較実験を行ったところ、
ビタミンCを投与したマウスに「17型コラーゲン」の増加がみられた。

実験はマウスの体毛を剃り、「ビタミンC経口投与」「ビタミンC塗布」「ビタミンC非投与」に別け、育毛状態を検証。

研究内容はより詳細に書かれていますが、分かりにくいので要約すると、
「ビタミンC非投与」より、「ビタミンC経口投与」「ビタミンC塗布」のマウスの毛根周囲に「17型コラーゲン」を多く観察できた。

ビタミンCを全く投与しなかったマウスは、投与したマウスより「17型コラーゲン」が少なく、育毛の速度も遅くなっている。

ビタミンCを投与した場合でも、マウスの体内に取り込む経口投与より、ちょくせつ皮膚に投与したほうが、短期間に効果を発揮したそうです。

ただ、この結果で「ビタミンCを塗布すれば育毛に繋がる」と勘違いしてしまいそうですが、ビタミンCを全く与えないとどうなるのか?という研究であって、通常生活していればありえない状態を比較した内容。

なので、通常生活でビタミンCが不足していなければ、直接ビタミンCを頭皮に塗布したとしても、強く育毛をうながすとは限らないですね。



最後に!

「ビタブリッドC」を販売するメーカーさんの想いのつまった研究内容ですね。

ビタミンCが足りているマウスに「塗布した」「塗布しない」場合の比較実験なら、ビタミンCを塗布することでどのくらいの育毛効果があるのか、はっきりするのですが…。

確か、以前に元宮崎県知事の東国原さんのツイート画像が話題となっていましたが、育毛剤販売メーカーさんも色々考えているものですね。



それでも、ビタミンC不足は「17型コラーゲン」が減り、薄毛要因になるには違いないですから、日頃からビタミンCだけでなく、ミネラルなどもバランスよく摂取しておきたいものです!


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