ミノキシジルとともに、AGA治療に強く推奨されているため、薄毛治療の現場では普通に処方される国にも認められたお薬なので、服用者は数知れず、現在も大活躍中。
もともと医薬品ですから、かねてから副作用は取り沙汰されていましたが、2017年4月22日号の『週刊現代』に「プロペシアにとんでもない副作用」と題して掲載されていたので、その根源である「ポストフィナステリド症候群」って何?と思い、調べてみたことをまとめてみました!
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プロペシアとは?
日本だけでなく、薄毛に悩む男性が世界中でもっとも多く服用しているのがフィナステリド錠。プロペシアはフィナステリドを有効成分とする商品名。
AGAの原因といわれる5αリダクターゼ阻害薬なので、プロペシアが体内に入ると、男性ホルモンをDHT(髪の成長を止めるホルモン)に変換してしまう5αリダクターゼが働かなくなるため、脱毛が抑えられます。
ただし、すべての人に同様の脱毛抑制効果があるわけでは無いうえ、すでに毛根が萎縮してしまっていると、発毛させる力まではないと考えられています。
その発毛効果を補う働きからミノキシジルとの併用が推奨されています。
つまり、公に認められたこの二つ薬の働きは、「フィナステリドは脱毛抑制」「ミノキシジルは発毛促進」そういった効果を期待して、病院やクリニックで処方されます。
プロペシア服用中の副作用
有効成分であるフィナステリドの臨床データはすでにたくさんあり、発症確率は低いものの、様々な副作用が報告されていますし、女性は触れることすら厳禁です。
プロペシア服用中の主な副作用と発症率
・性欲減退 1.8%
・勃起機能の低下 1.3%
・精子減少 1.1%
・肝機能障害 不明
・うつ 1.0%
・発疹、蕁麻疹、血管浮腫 不明
これらの発症率は自覚がある人の確率なので、本来ならもう少し高い発症率になるでしょう。
また、発がん性も取り沙汰されているのも事実、がんとの因果関係は認められていませんが、米国のFDA(米国食品医薬品局)が注意を促しています。
ポストフィナステリド症候群とは?
フィナステリドの服用を中止しても、副作用がつづく症状をあらわした言葉。
たいていの場合、フィナステリドの服用を中止すれば回復する傾向ですが、なかには症状が改善しない、新たな副作用、といったケースが報告され始めています。
認可される前の臨床試験では分からなかったフィナステリドの特性が、多くの人に服用されるようになって分かってきた。つまり、想定外の副作用という事ですね。
そのため、アメリカではポストフィナステリド症候群財団が立ち上げられており、フィナステリドの副作用に関して現在も研究が行われています。
「プロペシアにとんでもない副作用」とは?
2017年4月22日号の『週刊現代』の記事によれば、
安全だと思っていたプロペシアに想像以上の副作用があることを大阪の開業医が実名で告白。
大阪在住の○○さんにプロペシアを処方したところ、副作用である勃起不全や性欲減退といった異常がみられたため、プロペシアの服用を中止。
服用を中止すれば回復するとみられていた副作用がその後も続き、1ヵ月たった頃には耳鳴りや視力減退、さらには抑うつ状態。ひどい時にはほとんど仕事ができない状態に。
しかし、これがプロペシアの副作用によるものだとは、プロペシアを処方した医師もはじめは半信半疑だったとのこと。
例え、プロペシアの副作用があらわれても、服用を中止すれば回復すると考えられていたため。
副作用が継続してさらに悪化するケースがあるとは、周知されていないのが現状だからです。
実際にプロペシアの添付文書には、ポストフィナステリド症候群に関してと思われる記述は下記の一文のみ、因果関係は記述されていません。
注3)市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある。
現在、プロペシアやザガーロ(有効成分:デュタステリド)を処方している医師のうち、どのくらいの医師がこのポストフィナステリド症候群を把握しているのか、疑問ですね。
要するに、プロペシアを処方している医師すら知らない副作用が存在するため、『とんでもない副作用』というタイトルになっているのでしょう。
最後に!
どの医薬品でも、市販後に臨床試験前には報告されなかった副作用(副反応)があらわれる事はあるので、プロペシアに限ったことではないでしょうが、
ただ、医師にも予見できない副作用があることは事実なので、自分の身は自分で守るという思考がとても重要。〇宮〇がんワクチンの例もありますしね。
私自身、長年利用してきたリアップX5を止めた理由もここにあって、特別に健康を害していたわけではないですが、血圧や心臓に継続して変化があったのは事実。
これが10年20年と続くと、その後はどうなのか?という不安があったから止めたまでです。
とはいってもハゲは切実な悩みですから、進行具合によってはリスクを背負ってもお世話になろうと考えるのは仕方がないですね。
ただ、何かしらの異常を感じたら、ガマンせず早めの服用中止をおすすめします。
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