男性と女性の薄毛原因の違いと特徴!使う育毛剤も違うのか?



同じ薄毛といっても男女では、症状が違えば原因も違います。

原因が違うのに、同じヘアケア商品では効果があるかもしれないが、無いかもしれないという事になりますね。

ほんの少しズレても薄毛の改善はうまく行かないですから、同じ薄毛予備軍であっても、男女それぞれの原因にしっかりアプローチしたいものです。

男女それぞれの薄毛の特徴から、効果的な成分は何なのかも含めて紹介します!

【スポンサードリンク】


男女で違う薄毛と抜け毛の原因

男性と女性の薄毛原因の違いと特徴!使う育毛剤も違うのか?-1

ストレスや生活習慣が起因して、薄毛や抜け毛の増加となるのは男女共通の薄毛原因ですが、そのメカニズムには大きな違いがあります。

男性では、男性ホルモンが還元酵素5αリダクターゼの働きにより、髪の成長を止めてしまうDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることで脱毛にいたります。

男性ホルモンそのものが悪いわけではなく、還元酵素と結びつかなければDHTが生まれないですし、
血中の男性ホルモンが適度に消費されていればDHTの産生が減ります。

還元酵素と結びつく感受性と、還元酵素の量は遺伝により受け継がれるため、父親や母方の祖父に薄毛の人がいると、ハゲやすい素質を受け継いでしまう。



対して女性の薄毛は、女性ホルモンの影響が大きい。

女性ホルモンは髪の成長を促したり、髪の成長期間を持続させたりする働きがあり、髪のツヤやハリにも大きな影響力を持っているため、何らかの理由で女性ホルモンの分泌量が減ると、パサついたり抜け毛が増えたりします。

30歳以降はこの女性ホルモンが減少していくので、ボリュームがなくなりますし、産後にも抜け毛が一時的に増えるのは、女性ホルモンの分泌量の増減によるもの。

そういった要因のない20代であっても、ダイエットや睡眠不足、ストレスにより、ホルモン分泌に乱れが生じ、抜けてはいけない髪まで抜け落ちてしまいます。



男女で違う薄毛の特徴

男性と女性の薄毛原因の違いと特徴!使う育毛剤も違うのか?-2

男性の薄毛の90%以上はAGA(男性型脱毛症)によるもので、局所的に脱毛が進んでいきます。

おでこの生え際からしだいに後退していくM字型タイプ、
頭頂部から脱毛が進むO字型タイプ、複合的なタイプもありますが、大きく別けると2種類ですね。

対して女性の場合、頭髪全体が徐々に細くなっていき、本数も少なくなるので、髪のボリュームがなくなります。



男性の薄毛に効果的な有効成分と育毛剤


男性の脱毛はDHTによる現象なので、DHTを抑制すれば脱毛が進まないので、そういった成分が必要となります。

AGA治療内服薬である「プロペシア」や「ザガーロ」には、還元酵素の働きを阻害する「フィナステリド」や「デュタステリド」がそれぞれ含まれており、脱毛を抑えるという意味では効果的。

また、発毛剤としてお馴染みのリアップの成分である「ミノキシジル」は、頭皮の毛細血管を拡張して、髪を産生する毛母細胞を活性化させるため、発毛させるという意味では効果的。

どちらも、発毛と脱毛抑制の両方を備えているわけではない為、併用使用することで相乗効果が高まります。


しかし、これらは全て医薬品。とうぜん使えない人がいるのも確か。
使用できたとしても副作用が生じるケースもあり、敬遠される人もいます。

個人的にもリアップX5使用時に経験していますが、血圧の低下や動悸、頭皮のかゆみ。

健康被害とまではいかない軽微なものですが、こうした症状が慢性的にあるよりは無いほうがいいですね。


そこで多くの人に選ばれるのが、医薬部外品や発毛促進剤などの育毛剤。

「キャピキシル」や「オウゴンエキス」「ヒオウギ抽出液」などは髪の成長を止めてしまうDHTの抑制効果が示唆されており、

また、「センブリエキス」や「M-034」「ニンジンエキス」「ヒオコシエキス」などは、
頭皮の血流を改善して毛母細胞の活性化が期待される成分。

育毛剤のなかにはアルコール成分が強く、頭皮に過剰な刺激を与える商品もありますが、アルコール成分は控えめで、上記の成分がバランスよく配合された育毛剤が男性には効果的です。



女性の薄毛に効果的な有効成分と育毛剤


女性の場合、プロペシアなどの内服薬は使用できません。触れることもNG

唯一の外用薬であるリアップも、ミノキシジル1%の濃度の低い「リアップリジェンヌ」だけしか利用できません。

これはたくさんの臨床データが存在する男性と違い、女性の臨床データは乏しいので、リアップX5のようなミノキシジル5%を使用した際の副作用が懸念されるため。

女性でもほとんどの人が医薬部外品や、化粧品のカテゴリーに入る女性用育毛剤が選ばれています。

薄毛原因の多くは、ホルモンバランスの乱れである女性ホルモンの減少ですから、女性ホルモンを補うことが大切。

女性ホルモンに似た働きをする「イソフラボン」は、大豆食品などに含まれていますが、「大豆たん白水解物」や「ヒオウギ抽出液」「イザヨイバラエキス」などにも含まれており、こうした成分を含んでいる育毛剤なら効果的です。



使う育毛剤はどれが良いの?

男性と女性の薄毛原因の違いと特徴!使う育毛剤も違うのか?-3

医薬品以外であれば、男女兼用の育毛剤もたくさん発売されており、結局どれが良いの?
という感じになりますね。

薄毛男性層をメインとしている育毛剤であっても、ホルモンバランスを整える役割で配合されている「ヒオウギエキス」などが配合されており、女性ホルモンを補うことも出来るので、女性が使っても効果は得られるでしょう。

しかし、女性用育毛剤を男性が使っても、脱毛を抑える成分が含まれていない為、効果を得るのは難しくなります。

その分価格は安いですが、男性は脱毛原因にアプローチできる成分が含まれた育毛剤をしっかり選びましょう!