AGA(男性型脱毛症)の治療薬としては、国内で承認されている
「プロペシア」の処方が一般的ですが、巷ではAGA治療薬として
未承認の「アボルブ」のほうが、たかい育毛効果を得られるという噂。
プロペシアの有効成分「フィナステリド」と、アボルブの有効成分
「デュタステリド」にはどのような効果の違いがあるのか?
また副作用はどうなのか?といった事をまとめてみました。
【スポンサードリンク】
プロペシアとアボルブの承認薬の違い!
プロペシアは、初めから「AGAの治療薬」として承認され
発売されたものであり、「前立腺肥大症の治療薬」としては承認されていない。
それに対し、アボルブは「前立腺肥大症の治療薬」として2009年に
承認されたものであり、「AGAの治療薬」としては承認されていない。
プロペシアとアボルブの作用の違いは?
男性の脱毛症のほとんどはAGAが原因。
男性ホルモンが5αリダクターゼの働きにより、毛髪の成長を阻害する
強力な男性ホルモンDHTに変換されてしまって起きるという説が一般的です。
プロペシアとアボルブは、共に5αリダクターゼの働きを抑制する。
2つの違いは、プロペシアがⅡ型5αリダクターゼのみを抑制するのに対し、
アボルブはⅠ型とⅡ型両方の5αリダクターゼを抑制します。
AGAに大きく関与するのは、Ⅱ型5αリダクターゼという説が有力ですから、
プロペシアで十分にAGAに対抗できるハズですが、発毛部分全体に存在する
Ⅰ型5αリダクターゼを見逃せないことも事実ですね。
プロペシアとアボルブの育毛効果の違いは?
AGA対策には、Ⅱ型5αリダクターゼの抑制が有効であると
考えられているだけであって、実際にはよくわかっていないのが実情。
ですから、Ⅰ型5αリダクターゼが原因でAGAが進行している場合、
プロペシアでは効果が薄いと考えられます。
実際にプロペシアとアボルブを比較した研究報告によれば、
アボルブがプロペシアよりも高い発毛効果を示したそうで、
毛髪数や太さにも優位性があったとされています。
参考↓
育毛効果は、プロペシアよりⅠ型、Ⅱ型5αリダクターゼ両方に効く
アボルブが上のようです。
プロペシアとアボルブの副作用の違いは?
プロペシアの副作用
48週間の二重盲検比較試験において、安全性評価対象276例中11例(4.0%)に14件の副作用(臨床検査値異常変動を含む)が認められた。主な症状はリビドー減退 3 例(1.1%)、勃起機能不全 2 例(0.7%)等であった。
参考:プロペシアの添付文書
アボルブの副作用
国内臨床試験において、調査症例403例中44例(10.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(3.2%)、リビドー減退 7 例(1.7%)、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)6 例(1.5%)であった(承認時)。
参考:アボルブカプセルの添付文書
臨床試験結果によれば、育毛効果がたかいアボルブはプロペシアより
2.5倍以上も、多く副作用があらわれるようです。
追記
2015年9月厚生労働省により、アボルブと同一成分である
ザガーロ(デュタステリド)が、AGA治療薬として認可されました。
有効成分であるデュタステリドは、すでに韓国で認可されていたようです。
ただ、AGA治療薬として認証されているとはいえ、
プロペシアは薬ですからハゲより怖いこともあるプロペシア(フィナステリド)の7つの注意点!があります。